2交代制を採用している病院では、朝から夕方にかけて8時間勤務する日勤と夕方から翌朝にかけて16時間勤務する夜勤を、看護師が持ち回りで担当します。病棟を備えていて看護師が24時間待機する必要がある病院では2交代制がよく採用されていますが、中には変則2交代制を採用する病院も出てきました。変則2交代制とは、日本看護協会が提案しているもので、看護師の健康への配慮などを理由に拘束時間を13時間以内にすることです。
一般的な2交代制の夜勤では、看護師の拘束時間は13時間を軽く超えてしまいます。しかし、日本看護協会の提案を取り入れた変則2交代制であれば、拘束時間の問題をクリアすることが可能です。かつては日勤と夜勤の勤務時間がそれぞれ12時間の2交代制が主流で、変則2交代制は昔の2交代制に近い特徴を持っているものの全く同じではありません。
変則2交代制は、朝から夕方にかけて8時間勤務する日勤、夜21時頃から翌朝にかけて12時間勤務する夜勤、朝から夜21時頃にかけて12時間勤務する長日勤で構成されていることが多いです。日勤から夜勤までの間の4時間をカバーするため、長日勤が追加されているのが変則2交代制の特徴でしょう。変則2交代制の夜勤は勤務時間が短く、集中力を維持しやすい大きなメリットがあります。長日勤で残業が発生すると終電を逃す恐れがあるデメリットもあるものの、2交代制の夜勤の長さに不安を感じるなら変則2交代制を狙ってみるのも手です。