看護師の働き方として、2交代制を導入している病院は少なくありません。日本看護協会では「病院看護実態調査」を実施しており、2020年の結果によると2交代制を採用していると回答した病院は8割以上を占めました。2交代制の中で、夜勤1回当たり16時間以上としているところは6割以上を占めています。そのため、基本的に夜勤の長時間労働は避けられないと思って過言ではないでしょう。

勤務時間は病院によって若干違うかもしれませんが、一般的に日勤は8時から17時、夜勤は16時半から翌朝の9時のシフトです。そのため、日勤では1時間、夜勤は2時間から3時間の休憩時間が設定されています。夜勤の休憩時間には仮眠時間が含まれており、この時間で眠ることも多いでしょう。しかし、夜勤は日勤と比較してスタッフが少ないので、患者が急変したり、救急搬送があったりした場合は働き詰めで全く休憩が取れないケースもあります。

2交代制の場合のシフトとしては日勤に入った後に夜勤を担当し、夜勤明けと翌日の休日で連休を取得できるのが一般的です。夜勤で長時間労働していると心身ともに疲れ切ってしまいますが、連休がとれるのでじっくり休んで体力の回復を図れるでしょう。そして、休み明けは2日連続で日勤というシフトになります。また、3交代制と比較すると夜勤の担当回数は少なめでしょう。これも病院によって多少違いがあるかもしれませんが、2交代制の場合は1月当たりの夜勤回数は平均4回程度です。